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「八女茶」が美味しい理由はその土地柄と気候にあります。福岡にある八女地方は、複数の河川から運ばれた土砂(腐葉土)が交互に推積した沖積平野からなっており、夜間は冷え込む特有の内陸性気候と、年間1,600mm〜2,400mmの降水量により、お茶の栽培として理想的な条件が整っている地域とされ、そこで栽培されたお茶は味が濃く甘味が強く感じられるのが特徴です。
「八女茶」の歴史は、1423年中国(明)で学んだ周瑞禅師が茶の種を持ち帰り、八女郡黒木町笠原に霊巌寺を建立して、茶の製法、喫茶法を伝えることにより広まりました。
「八女茶」は、日本の南にある九州の福岡県というところで作られています。福岡県の八女市、筑後市、広川市、朝倉市、うきは市、豊前市などで作られており、煎茶だけでなく、山間部では玉露も多く生産されています。
「八女茶」は、日本茶の中でもたった2.4%しか生産されていないとても希少なお茶です。
「八女茶」は、高級茶、銘茶の産地としてのブランドを守り続ける為に、収穫量よりも質を重視した栽培にこだわり続け、平成7年以降、全国茶品評会玉露の部において農林水産大臣賞をほぼ毎年受賞しています。
GI認定とは、地域に長年培われた特別な生産方法や、気候・風土土壌などの生産地の特性により高い品質や評価を獲得するに至った産品のみ知的財産として国が保護する制度です。「八女伝統本玉露」は、明治時代から110年以上守り続けられている伝統技法で、自然仕立てにより、茶芽の一つ一つに充分な養分が蓄えられ、棚被覆を施すことで、旨味成分であるテアニンなどのアミノ酸を多く含み、渋みを呈する成分であるカテキン類の含有量が抑制されます。その茶芽を手で摘み取った茶葉の味は、濃厚で、非常にうま味が強くまろやかでコクがある茶葉となります。これが、「八女伝統本玉露」となります。
「八女伝統本玉露」と名称していい茶葉の厳しい基準と伝統技。
- 茶樹の枝を剪定せずに芽を自然に伸ばす「自然仕立て」であること
- 新芽が出る頃に茶樹を16日以上、稲わらなどの天然素材で覆う「棚被覆」をすること
- 年に一回、丁寧に新芽を「手摘み」すること
このように、「八女伝統本玉露」は厳しい条件をクリアした茶葉しか名乗れません。

「八女茶」は、上の写真のように茶園でこんな風に作られています。茶摘みが終わると、製茶工場に茶葉が持ち込まれ、蒸し〜冷却→葉打ち〜粗揉→揉捻〜中揉→精揉→乾燥→火入れ→合組→袋詰めと言う工程を経て私たちが購入するお茶になります。

お茶に詳しくない頃、日本茶、緑茶、までは聞いたことがありましたが、すごくお恥ずかしい話しですが、煎茶(せんちゃ)すら知りませんでした。「八女茶」にたずさわるようになる前は、紅茶派で、たまに紅茶以外を飲むとしてもコーヒーしか飲んだことがありませんでした。お茶は、レストランの食事の前に出るお茶や、自動販売機のお茶を“お茶”と思っていました。玉露(ぎょくろ)という名前を聞いたことはありましたが、玉露(ぎょくろ)が何かも、実は全く知りませんでした。でも、そんな私のお茶の知識の無さは特別ではなく、お茶の知識がないということはそんなに“珍しいこと”ではないのではないか、と思います。そこで、「八女茶」に従事するようになって私が一番驚いたこと!をここで紹介してみたいと思います。
それはなんと“お茶の木”からできる“お茶”の種類の多さです!
しかも、“お茶の木”からは、緑茶だけでなく、紅茶も烏龍茶もできるのです!そう、緑茶も抹茶もほうじ茶も、玉露も、そして紅茶も、烏龍茶までもが!ぜ〜んぶ同じ“お茶”だったと言う事を知って目からウロコ!でした!
では、何が異なるか、というと、製造工程における“発酵”の違いだったのです。
日本で生産されるお茶の大半を占める日本の代表的な緑茶で、甘味と渋味が程よく調和して、喉越しが良いのが特徴です。
高級茶の代名詞。濃く鮮やかな緑色で、甘くまろやかな旨味があります。八女産 玉露の品質は全国的にも高い評価を受けており有名です。
蒸し時間が長いため、甘味のあるまろやかな口当たりで深い色合いのお茶となります。
番茶や煎茶に炒った玄米を混合したもので、香ばしくさっぱりした味わいです。
茶葉の酸化発酵を釜炒りによって途中で止めた後、揉捻・乾燥して作られます。
日光の光を当てずに新芽に旨味と甘みを濃縮させた渋味が少なく甘味が強いお茶です。
てん茶を石臼(いしうす)等で挽いて粉末状にしたものが抹茶(まっちゃ)で、鮮やかな鶯(うぐいす)色をしています。
仕上げ中に選別された茎の部分で作られ、清々しい香りがあり、爽やかな味わいです。
番茶や煎茶を強火で炒って焙じ香をつけたもので、独特の香ばしい香りが特徴です。
茶葉を完全に発酵させた後、揉捻・乾燥して作られます。

お茶は、“淹れる温度で味が違う”って知っていましたか?単純に言うと、温度が高いと“苦味が出る”、低い温度で淹れると、“甘味が強くなる”と言うことです。理由は、渋味成分のカテキンやカフェイン、うまみ成分のアミノ酸、この三つの成分がどのように抽出されるかによって味が変わるのです。
苦味も甘味も好みではありますが、「八女茶」のような高級茶は、表示されているお勧めの飲み方よりもさらに低い温度で淹れることをお勧めいたします。
また、茶葉の量もたっぷりと使った方が美味しいです。
こちらの例は、「八女茶」を淹れるときの標準とされる温度と抽出時間ですが、甘みを強く出したい場合にはこの温度より低めのお湯を淹れて飲んでみてください。動画で詳しい「美味しい八女茶の淹れ方」を見たい方はこちら
茶葉を急須に淹れてお茶を淹れる手間が面倒だと思う方にお勧めの100%八女産ティーバッグ。八女の中でも“受賞茶園”から摘んだ茶葉をティーバッグにしたとっても贅沢なティーバッグです。
カテキン類は、低い温度では溶け出しにくく、溶出するまでにやや時間がかかります。
カフェインは、高温ならすぐに、低温ならじわじわと溶け出します。
アミノ酸類(テアニン)は、低温でも比較的よく溶け出し、溶出するまでの時間もかかりません。
お茶は、「茶は、養生の仙薬なり、延齢の妙薬なり 種々の薬は各かく一種の病の薬なり、茶はよく万病の薬」[1211年 栄西禅師著書『喫茶養生記』と記されたり、「お茶を一服」と言うように、お茶は、解読剤→薬→高級嗜好品を経て、現在のように“身近な存在へと移り変わってきました。このように栄養成分が豊富なお茶は、“天然のサプリメント”と言えるでしょう。
テアニン(アミノ酸)- お茶の「甘味」「うま味」の成分
・上級煎茶、玉露、かぶせ茶に多く含まれています。
・心と体をリラックスさせる効果があります。
カテキン – お茶の「渋味」「苦味」の成分
・強い抗酸化作用があり、生活習慣病などの予防にも効果があります。
・お茶に含まれる、エピガロカテキンガレート(EGCG)が、ガンの増殖抑制作用があると言われています。
カフェイン – お茶の「苦味」成分
・胃酸分泌を促して食物の消化や吸収を助けたり、体脂肪の分解を促進する効果があります。
・お茶には、鎮静効果のあるテアニン(アミノ酸)を含んでいるので、カフェインの効果を和らげ、穏やかな効果になります。
・熱に弱く壊れやすいビタミンCですが、お茶に含まれるカテキン類がビタミンCを守る為、効果的に摂取できます。
フッ素 – 歯の表面を強くし、虫歯にならないための抵抗力をつける成分です。
その他の栄養成分;
サポニン / カリウム / 食物繊維 / クロロフィル / ビタミンE
緑茶に期待される効果;
認知症予防 – 70歳〜90歳の男女 1,000人を対象に調査
緑茶を1日2杯以上飲んでいる人は、1週間に3杯以下しか飲まない人に比べて認知障害割合が半分以下という結果が出ています。
お茶のカテキン類は、脳細胞の萎縮、学習能力や記憶量の低下、脳細胞の酸化によるDNA障害を抑制することなどが、近年の研究結果から明らかにされています。
[参考文献] 日本茶のすべてがわかる本 / NPO法人 日本茶インストラクター協会
[茶ダイジェスト] (社)日本茶業中央会 / 伊藤園 研究・開発
お茶(緑茶)には天然の栄養成分が豊富に含まれているのですが、とっても残念なことに、お茶(緑茶)の栄養成分は、70%が不溶性といって“水(お湯)に溶けない”成分なのです。ということは、“健康の為に”と思って飲んでいるお茶(緑茶)の天然成分“食物繊維”、“ビタミンA”、“ビタミンE”、“ビタミンK”、“クロロフィル”、“タンパク質”は、茶殻を捨てる時に、一緒にゴミ箱に捨てている!のです。とっても残念ですよね。ではどうしたらお茶(緑茶)の豊富な天然栄養成分を100%摂取することができるのでしょうか?
粉末緑茶や抹茶を飲むことです!粉末にした緑茶や、てん茶(高級緑茶)をすりつぶした抹茶なら、水(お湯)に溶けない不溶性のお茶の天然栄養成分を余すことなく体に摂取することができます!健康のためにお茶(緑茶)を飲みたい方は、ぜひお茶(緑茶)を飲む習慣をつけて美味しく栄養を摂取しましょう。
